みなさんギターやベースの数が増えてきて場所を占領されたりしてませんか?私もギターが増えてきて、普通のスタンドと壁掛けでは足りなくなってきました。
そこで、よくプロやYouTuberのギタリストが部屋に置いている、複数本置けるギタースタンドが欲しいと思ってハーキュレスなどの定番ギタースタンドを調べました。
しかし、市販品のギタースタンドはネック位置が等間隔の配置だったり、置ける本数に対してスタンドのサイズが大きいかったり、値段もちょっと高い。ハーキュレスのギタースタンドの質が良いのは知ってるのですが、ちょっと何か他の選択肢はないかなと。
このような並べて立てかけるタイプのギタースタンドですが、構造自体はめちゃくちゃシンプルですよね。
「これ自分で作れるんじゃないか?」ということで早速ホームセンターと100均で材料を買ってきて作ってみました。
必要な材料や道具、簡単な設計図、実際に作ってる時の動画もあります。もし、自分で複数本置きタイプのギタースタンドをDIYしてみたい人は参考にどうぞ。各自木材のサイズや組み立て位置などを微調整してベストなギタースタンドを作ってください。
ギタースタンド(複数本) 自作に必要な材料・道具
- 木材
- 木ネジ
- 電動ドリル(ドライバー)
- ノコギリ
- ボンド
- 定規
- ダイソー『ぶつかり防止クッション』
- ダイソー『切って使えるフェルトシート』
必要な材料、道具はこんな感じです。ホームセンターや100均で揃いますし、既製品のギタースタンドを買うよりも安上がりだと思います。注意や補足説明が必要なものを個別に説明していきます。
木材、木ネジ
- 土台の足:角板2枚(4.5×11cm×40cm)
- 土台を繋ぐブリッジ部分(ギターが乗るところ):角棒2本(3cm×4cm×65cm)
- 柱部分:角棒2本(3cm×4cm×65~70cm)
- 柱同士を繋ぐ棒:角棒1本(3cm×4cm×73cm)
- ギターのネックを支える部分:丸棒4本(直径3cm×10cm)
- 木ネジ:3.3×50mmを20本
木材はホームセンターでサイズを伝えて切ってもらうか、ちょうどいいサイズの木材を買ってきて自分で切ります。
木ネジは全部で20本使いました。さらに強度を高めたい場合はもう少し多く木ネジを使うか、ボンドを併用、金属プレートで補強などしたら良いでしょう。
ノコギリ、電動ドライバー・電動ドリル
そんなにたくさん木材を切ったりはしないので、電動ノコギリはなくても手動のノコギリで十分作れます。私は普通のノコギリを使っていますが、100均で売ってるノコギリでもOK。
その一方、木ネジは電動ドライバーで締めた方が圧倒的に楽だと思います。最低でも20本は5cmの木ネジを締めることになるので、自分でドライバーを使って締めるのはかなりしんどいです。
あと、電動ドリルがないと、キリで木ネジの下穴を開けるか、下穴なしで木ネジを使うかになります。下穴なしで自力で木ネジはしんどすぎるのでやめといた方がいいと思います。
ギター保護材
ボディを置くところ、ネックを立てかけるところ、その他ギターが触れそうなところには保護のためにクッションやフェルトシートを貼ります。角張った木材を使うので、ギターと触れる部分はしっかり保護しておきたいところです。
これは両方ともダイソーの商品がピッタリだったのでおすすめです。もちろん他のものでもOKです。
その他の必要道具
木材の寸法を測るための定規は金属製の定規やメジャーが使いやすいと思います。
しかし、そんなに精度を求めて作るわけでもないので、普通の文房具の定規などでも全く問題ないと思います。私は裁縫で使うようなメジャーを使いました笑
あと、必要道具のリストには入れていませんでしたが、作業用の手袋、テープなどもあると便利です。
ギタースタンド(複数本)自作の仕方、YouTube動画と設計図
まず作り方を簡単に言うと「木材を好きなサイズに切って木ネジで組み立て、ギターに当たる部分にフェルトやクッションを貼る」これだけです。
では順番に見ていきます。動画もあるので、そちらを見ても全ての流れが分かります。
ギタースタンドを自作するYouTube動画
材料の紹介から作っている過程~完成まで全て動画で紹介しています。
自作ギタースタンド 簡単設計図
ギタースタンドの簡単な設計図はこちら(それぞれ上から、横から、ネック置き部分)
上の設計図どおりに作ると、アコギを柱に立てかけられる5本置きタイプのギタースタンドになります。
かなり簡単な設計図なので図の縮尺はちょっとおかしいですが、各数値は作ったギタースタンド実物の長さを測ったものなのでそこは安心してください。
本当に木材を切って木ネジで組み立てているだけのシンプルな構造です。念のためネックを支える円柱部分にはボンドも使っています。
柱の部分は土台の足の奥から7cmのところに置いています。楽器の傾き具合に関わってくるので、この辺は実際に作るときに好みで微調整してください。ネックを支える円柱の間隔も、自分の持っているギターを実際に並べて好みに調整するのが良いと思います。
自作ギタースタンドの作り方
- 木材を切る
- 木材を木ネジを使って組み立てる
- ギターを置く部分にクッションを付ける
- ネックを支える円柱を取り付ける
- フェルトシートを貼る
大まかな流れはこんな感じです。順番に見ていきます。先ほど紹介した動画も参考にしてみてください。
ノコギリで木材を切る
木材をカットする人はここでノコギリや電動ノコギリを使ってカットしてください。サイズは材料のところで紹介したとおりです。私は上のような木材を買ってきて、長さだけ自分で切って調整しました。
手動のノコギリは引くときに力を入れるのがコツのようです。
木材を組み立てる(木ネジ)
設計図や動画のとおりに木材を組み立てていきます。
まずは土台の大きい板を足にして、その上に2本の65cm角棒でブリッジを作ります。ここでのコツは、角棒同士の幅を適切にするということです。実際に手持ちのギターを置いてみて幅が広すぎないか、狭すぎないかチェックします。
ブリッジ部分はもう1~2cmくらい手前でも良かったかもしれません。立てかけた時のギターの傾き具合もチェックすることをおすすめします。
次は柱の部分を土台に取り付けます。私は土台の足の奥から7cmのところに配置しました。
柱を2本取り付けたら次はその柱同士を角棒で繋ぎます。ここが1番の難所な気がします。理由は単純に地面に置いて電動ドライバーで木ネジを入れにくいからです。平らな状態になりませんので。とはいえ、電動ドライバーがあればすぐです。
ここでの注意は、柱に変な力がかからないように角棒を取り付けることです。ちょっと歪んでたりして、柱を繋ぐ角棒がピッタリと2本の柱に収まらなかったりするかもしれませんが、その場合は柱の安定が優先です。柱を繋ぐ角棒はあくまでも柱同士を自然に繋げれば長さは何でもOKという考えでいきましょう。
ここまでで全体像というか、枠は全部できました。後はネックを支えるための出っ張りをつけて完成です。
ギターのネックを支える円柱をスタンドに取り付ける
直径3cmの丸棒を買ってきて、それを10cmに切りました。4本使います。
まずはギターをスタンドに実際に置いて、どこでネックを支えるのがベストかを調べます。特にボディの大きさの違うギターを持っている人は全て試してみるのが良いと思います。
円柱を取り付ける位置が決まったら、まずは接着面にボンドをつけ、テープで角棒に仮止めします。もちろんボンドだけではネックの重みなどで取れるのが怖いので木ネジでしっかり止めます。テープで固定しておかないと電動ドライバーで上手く木ネジを入れるのが難しいです。
1本円柱を取り付けたら、そこにギターを置いたまま違うギターをその横へ置き、どれくらいの間隔をあけるのがベストかを調べます。私の場合はギター出し入れの時ボディに接触しないか、窮屈ではないかなどを見てました。
全ての円柱を取り付けたら一応完成です。最後の仕上げに入ります。
ギター保護用のフェルトシートを貼る
最後に、ギターと触れそうな部分にフェルトシートを貼ります。柱の内側、柱を繋ぐ角棒の上下のカド、ネックを支える円柱にはフェルトシート必須です。コルクシートなんかでも高級感あっていいかもしれません。
貼り終わったら完成です。
こだわる人はここからヤスリで丸みを作ったり、ニスを塗ったりするものアリだと思います。余った木材などを使って、柱と土台の足をナナメに繋いで補強するのもいいですね。
自作ギタースタンド(5本置き)完成
木材を加工して組み立て、フェルトシートやクッションを使って作った自作のギタースタンドが完成しました。普通のギタースタンドをいくつも並べて場所を取られていたのがかなりスッキリしました。
最初は「木材切って木ネジで組み立てるだけでしょ?」と甘く見てましたが、実際の作業は結構重労働でした。(作り方自体はめちゃくちゃ簡単でした)自分でスキャロップするも結構大変でしたが、あっちはヤスリでひたすら削るだけなので体力的には楽でしたね。
もし複数本用のギタースタンドが欲しいなと思っている人がいれば、自分で作ってみるのもいいと思います。自分で作れば何本用にするのか、ラッカー塗装のギター、ベース対応も自由自在ですしね。