今回は、ZOOMの定番マルチエフェクターG1X four (G1 four)とMS-50G+、どっちを買うべきかについて考えました。
◯◯な人はG1X four、◯◯な人はMS-50G+という風にタイプ別でどっちを買ったら良いかを紹介しています。ギター初心者の人の初めてのマルチエフェクターとしてどっちを買えば良いのかにも触れています。
私のYouTubeチャンネル「EZ 12年ブランクからの2周目Guitar Channel」で比較動画もあげていますので、そちらもぜひご覧ください!
ZOOM MS-50G+ vs G1X four どっち買えば良いの?
ZOOM MS-50G+ と G1X four 共通点の良い点
性能の割に安すぎる
G1X fourが税込み11490円、MS-50G+が税込み12900円。
どちらも性能の割に安すぎます。ZOOMのエフェクターはやはりコスパ最高です。G1X fourの対抗馬としてよく名前が挙がるBOSS GT-1が2万円を超えてしまうことを考えるとこの値段は驚異的ですね。
軽量・コンパクト
MS-50G+はBOSSのコンパクトエフェクターとほぼ同じ大きさで、少し縦が長いくらいで、重量は353g。G1X fourはコンパクトエフェクター3個並べたのと同じくらいの幅で、重量は610g。どちらもめちゃくちゃコンパクトで軽量です。
ひと通りのエフェクトが揃っていて質も良い
プリアンプやオーバードライブ、ディストーション、ファズなどの歪み系はもちろん、コンプレッサーやイコライザー、フェイザー、フランジャー、オートワウ、ピッチシフター、オクターバー、コーラス、ディレイ、リバーブなど、主要なエフェクトはひと通り揃っています。
初心者の人が色々なエフェクターの効果を体験したり、中級者以上の方がエフェクトボードに必要になったエフェクトを担当させたりと便利な使い方ができます。マルチエフェクターに空間系を担当させるなどは定番の使い方ですよね。
関連記事:ZOOM G1X fourとMS-50G+に入っているエフェクトを比較!それぞれの機種にしか入っていないエフェクトは?【マルチエフェクター】
電源の取り方が3種類もある
どちらの機種もACアダプタ、単3電池、USBの3つの電源の取り方が用意されています。USBで電源が取れるのはすごくありがたいですね。MS-50G+はUSB-C、G1X fourはMicro-USB接続です。
G1X fourは単3電池4本、MS-50G+は単3電池2本で動きます。
G1X four を買うのがおすすめな人
ヘッドホンで練習したい人
G1X fourはアウトプット端子にヘッドホンを繋げばアンプがなくても音が出せます。
アンプシミュレーターとキャビネットシミュレーターがついていますので、ヘッドホンでも問題なく使用できます。部屋でアンプの音を出せないという人も多いと思いますので、これはありがたいですね。
MS-50G+にはヘッドホン端子はついていませんし、アウトプット端子にヘッドホンを繋いでも、次に説明するライン出力に対応していませんので音がバリバリした感じになります。
動画では実際に音を出して2機種のライン出力を比較していますので、参考にしてください。
ライン出力・録音したい人
上のヘッドホン対応の話と被りますが、G1X fourにはアンプシミュレーター、キャビネットシミュレーターがついていますのでライン録音が可能です。
一方、MS-50G+はマルチレイヤーIRというものが搭載されているのですが、こちらはライン出力ではなくアンプ接続に最適化されているようです。したがって、ライン出力の音(特に歪み)はいわゆるラインくさいバリバリした音になってしまいます。
エクスプレッション・ペダルを使いたい人
エクスプレッション・ペダル(G1X fourの右についてる大きなペダルのことです)を使いたい人はG1X fourを買いましょう。MS-50G+にはエクスプレッション・ペダルはついていません。
ワウ、ワーミー、ボリュームペダルやエクスプレッション・ペダルで歪みのパラメーターを操作したりしたい人はG1X fourを。
ルーパー、リズムマシンを使いたい人
ルーパー、リズムマシンを使ってアドリブ練習やライブパフォーマンスがしたい人はG1X fourを買いましょう。
MS-50G+にはルーパー、リズムマシンがありません。個人的には、せめてルーパーだけはつけてほしかったですね。ルーパーのあるなしでアドリブ練習の効率が段違いですので。
動画ではルーパー、リズムマシンを軽く使っていますので、そちらも参考にしてください。
PCソフトでパッチ編集をしたい人
もちろん、マルチエフェクター本体でもパッチ編集して音を作っていけるのですが、パソコンのソフトがあると編集のしやすさが跳ね上がります。マルチエフェクター本体の小さな液晶を見ながらボタンをポチポチ操作して音を作るのは結構大変です。
私はもうG1X fourはパソコンに繋いでしか音作りしていませんね。
あと、他の記事で書きましたが、MS-50G+の本体の使いづらさはかなりのものです。本体というかツマミですね。
関連記事:ZOOM MS-50G+ をレビュー!不満点を全部紹介します。これが気にならなければ買い!?【マルチエフェクター】
ZOOM MS-50G+ を買うのがおすすめな人
色々なエフェクトを担当するジョーカー的なコンパクトペダルが欲しい人
オートワウとか、人によって違うとは思いますが、単体で揃えるまではいかないかなというエフェクトをZOOM MS-50G+に担当してもらうという使い方が便利すぎますね。コンパクトエフェクターをたくさん揃えるのはお金もかかりますし、たまにしか使わないものなどもあると思います。
MS-50G+があれば、ある時はフェイザー担当、ある時はコーラス、ディレイ、リバーブの空間系担当、といったようにトランプのジョーカー的な使い方ができます。これはめちゃめちゃ便利なのでおすすめです。
できるだけコンパクトな方がいい人
BOSSのコンパクトエフェクターとほぼ同じ大きさですので、できるだけコンパクトなマルチエフェクターが欲しい人はMS-50G+を買いましょう。
ギターのギグバッグにも余裕で入ります。(G1X fourも普通にギグバッグのポケットに入ります)
音、歪みのサウンドにこだわりがある人
基本的にはどちらのマルチエフェクターも良い音だと思いますが、世代的にはG2X fourと同じ最新のマルチエフェクターだけあってMS-50G+の方がひとつひとつのエフェクトの質は高い印象です。
特に歪みのサウンドには差があるように思います。オリジナルプリアンプもたくさん入っています。
高級感ある見た目のペダルが欲しい人
MS-50G+は金属製の筐体がキレイで頑丈そうです。
G1X fourは昔ながらのZOOMのマルチエフェクターといった感じのプラスチック製の筐体で、少しおもちゃ感があります。
ギター初心者のはじめてのマルチエフェクターにおすすめなのは ZOOM MS-50G+ と G1X four どっち?
私の考えではG1X fourですね。
やはり自宅の練習からスタジオ、ライブ、レコーディング全てに使える守備範囲の広さは魅力です。
これを使うかどうかで練習効率が変わってくるルーパー、住宅事情でアンプを部屋で使えない人にありがたいヘッドホン対応、ワウやワーミー、ボリュームペダルなど色々な使い方ができるエクスプレッション・ペダル。
これだけ揃って1万円ちょいというのはちょっと凄すぎます。
最後に
どちらも良いマルチエフェクターなのは間違いありませんが、あえてまとめると、
- 1台で自宅練習、スタジオ、ライブ、レコーディングなど全てにフル活用したい人はG1X four
- 音になるべくこだわりたい、主にスタジオやライブで便利に使える多機能コンパクトエフェクターが欲しい人はMS-50G+
こんな感じかなと思います。初心者に超おすすめなマルチエフェクターG1X four、中級者以上になっても長く活躍してくれるマルチエフェクターMS-50G+という感じでしょうか。